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平成15年 6月定例会(第1日 6月 5日)

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  1. 鈴鹿市議会 2003-06-05
    平成15年 6月定例会(第1日 6月 5日)


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    平成15年 6月定例会(第1日 6月 5日)            鈴鹿市議会定例会会議録(第1日)  平成15年6月5日鈴鹿市議会議場において鈴鹿市議会定例会を開く。   1出席議員      1 番   杉 本 信 之      2 番   市 川 哲 夫      3 番   今 井 俊 郎      4 番   大 杉 吉 包      5 番   森 田 治 已      6 番   後 藤 光 雄      7 番   南 条 雄 士      8 番   矢 野 仁 志      9 番   青 木 啓 文     10 番   板 倉   操     11 番   伊 藤 寿 一     12 番   高 橋   亨     13 番   森   しず子     14 番   彦 坂 公 之     15 番   小 島 巧 也     16 番   野 間 芳 実     17 番   南 条 和 治     18 番   佐 藤 邦 正     19 番   佐久間 浩 治     20 番   原 田 勝 二     21 番   大 谷   徹     22 番   山 本   孝     23 番   平 田 雄之助     24 番   森   義 明     25 番   市 川 義 髙     26 番   儀 賀 久 明     27 番   大 西 克 美     28 番   中 村   浩     29 番   豊 田 正 孝     30 番   竹 口 眞 睦     31 番   森 川 ヤスエ     32 番   石 田 秀 三
    欠席議員     な  し 1議案説明員職氏名     市長         川 岸 光 男     助役         後 藤 忠 生     収入役        大 本 剛 郎     教育委員長      松 本 裕 夫     監査委員       佐 藤 栄 聿     選挙管理委員長    疋 田 士 郎     教育長        山 下   健     消防長        柴 高   旦     水道事業管理者    中 尾 征 郎     市長公室長      伊 藤 輝 義     総務部長       松 原 俊 夫     市民部長       團 野 隆 治     保健福祉部長     權 野 昭 平     産業振興部長     安 田 正 幸     土木部長       倉 田 勝 良     都市計画部長     中 村   功     下水道部長      落 合 謙 吉     保健福祉部次長    中 村 茂 哉     教育次長       岡 井 敬 治     水道局次長      山 敷 泰 蔵     消防本部次長     舘   啓 一     総務課長       村 林 義 人 1議会書記     事務局長   島 村 御 風   次長兼議事課長  池 中   敏          ───────────────────── 1会議の事件  日程第 1          会議録署名議員の指名について  日程第 2          会期の決定について  日程第 3          諸般の報告  日程第 4  議案第 44号 平成15年度鈴鹿一般会計補正予算(第1号)         議案第 45号 平成15年度鈴鹿下水道事業特別会計補正予算(第                 1号)         議案第 46号 鈴鹿監査委員条例の一部改正について         議案第 47号 鈴鹿税条例の一部改正について         議案第 48号 鈴鹿手数料条例の一部改正について         議案第 49号 鈴鹿福祉医療費の助成に関する条例の一部改正に                 ついて         議案第 50号 鈴鹿非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関                 する条例の一部改正について          ─────────────────────            午 前 10 時 05 分 開 会 ○議長豊田正孝君)  きょうから6月定例会でございますので,よろしくお願いいたします。  ただいまの出席議員は32名で定足数に達しておりますので,議会は成立いたしました。  ただいまから平成15年6月鈴鹿市議会定例会を開会いたします。  本日の議事日程は,お手元に配付いたしましたとおりでございますので,御了承願います。  これより,本日の会議を開きます。          ───────────────────── ○議長豊田正孝君)  まず,日程第1,会議録署名議員の指名を行います。  本定例会会議録署名議員には,会議規則第78条の規定により,議長において市川哲夫君,森川ヤスエさんを指名いたします。          ───────────────────── ○議長豊田正孝君)  次に,日程第2,会期の決定についてを議題といたします。  お諮りいたします。本件につきましては,去る5月29日の議会運営委員会において協議をいただき,今定例会会期は,本日から6月24日までの20日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長豊田正孝君)  御異議ないものと認めます。よって,今定例会会期は,本日から6月24日までの20日間と決定いたしました。          ───────────────────── ○議長豊田正孝君)  次に,日程第3,諸般の報告をいたします。  本日の議案説明員職氏名一覧表にしてお手元に配付しておきましたので,御了承願います。  次に,監査委員から平成15年4月分の例月出納検査の結果に関する報告の提出がありましたので,写しをお手元に配付しておきましたから,御了承願います。  次に,報告第8号 平成14年度鈴鹿一般会計継続費についてから報告第12号 平成14年度鈴鹿水道事業会計予算の繰越しについてまでの報告が別冊のとおり提出されております。  この際,理事者より発言を求められておりますので,これを許します。  市長。              〔市長 川岸光男君登壇〕 ○市長川岸光男君)  おはようございます。  本日は,6月市議会定例会お願いいたしましたところ,議員各位におかれましては,何かとお忙しい中,御出席を賜りましてありがとうございます。何とぞよろしくお願いを申し上げます。  それでは,諸般の報告について御報告を申し上げます。  まず,報告書の1ページ,報告第8号 平成14年度鈴鹿一般会計継続費についてでございますが,新庁舎建設事業につきまして,談合情報等により入札を延期いたしましたことにより,平成14年度事業費3億1,942万8,000円を,また,清掃センター施設整備事業につきましては,ダイオキシン対策に不測の期間を要したことに伴い,機器の製作及び据えつけ工事が繰り延べられたことによりまして,平成14年度事業費43億9,203万9,000円のうち11億3,525万8,000円をそれぞれ翌年度に逓次繰り越しをさせていただくものでございます。  次に,4ページ,報告第9号 平成14年度鈴鹿一般会計繰越明許費についてでございますが,それぞれ繰越明許費の各事業について繰越額が確定いたしましたので,地方自治法施行令第146条第2項の規定により御報告を申し上げるものでございます。繰り越しとなる事業は,地域マルチメディア導入推進事業のほか12事業でございまして,平成15年1月における国の平成14年度補正予算に関連するもの,並びにそれぞれの事業を推進する上で関連事業及び関係機関との協議,調整などに日数を要しましたことから,翌年度に繰り越しをさせていただくものでございます。  次に,7ページ,報告第10号 平成14年度鈴鹿一般会計事故繰越しについてでございますが,市立体育館施設整備事業費を繰り越すこととなりましたので,地方自治法施行令第150条第3項の規定により御報告を申し上げるものでございます。事故繰り越しとなりましたのは,市立体育館空調設備設置工事の入札の結果,落札価格が,鈴鹿最低制限価格の設定及び低入札価格調査基準に関する要綱に定められた調査基準価格を下回り,その調査に日数を要したことから,前金分の支払いについて,平成15年度に繰り越しをさせていただいたものでございます。  次に,10ページ,報告第11号 平成14年度鈴鹿下水道事業特別会計繰越明許費についてでございますが,一般会計と同様,繰越額が決定いたしましたので,ここに御報告を申し上げるものでございます。  次に,13ページ,報告第12号 平成14年度鈴鹿水道事業会計予算の繰越しについてでございますが,受託工事開発行為下水道工事都市整備事業の進捗と整合を図るため,工事年度内完成が困難になったもの等でございまして,地方公営企業法第26条の規定により建設改良費繰り越しを行った旨の報告水道事業管理者より受けましたので,同条第3項の規定により,ここに御報告を申し上げるものでございます。  よろしくお願い申し上げます。 ○議長豊田正孝君)  以上で報告は終わりました。          ───────────────────── ○議長豊田正孝君)  次に,日程第4,議案第44号 平成15年度鈴鹿一般会計補正予算(第1号)から議案第50号 鈴鹿非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部改正についてまでの7件を一括議題といたします。  提案理由説明を求めます。  市長。              〔市長 川岸光男君登壇〕 ○市長川岸光男君)  このたび,多くの市民皆様の御支持により,市長という大任を与えられましてから初めて臨む市議会定例会に当たり,改めまして重い責任を痛感いたしますとともに,とてもエキサイティングな気持ちで今日の開会を迎えております。  私の財産であります,企業マンとしての,また,5期20年間にわたります三重県議会議員としての経験及び知見をフルに生かし,誠心誠意,全力を注いで市民皆様の負託にこたえてまいる所存であります。  特に,本市議会議員皆様とは,風通しのよい信頼関係を築き,議会行政の円滑で真摯な関係を保ちたいと考えておりますので,何とぞ力強い御支援と御協力,並びに御指導を賜りますようお願いを申し上げます。  それでは,私の市長就任後,初めての定例会開会に当たりまして,提案説明を申し上げる前に,私の市政運営基本方針を申し述べたいと存じます。  まず,私の基本的な政治姿勢について申し上げます。  私は,地方自治の最大のテーマは,最少の経費で最大の住民満足度を得ることに尽きると考えております。したがいまして,私は,今後,各施策展開に当たって,このことを常に念頭に置いて市政運営に取り組む所存であります。  このような行政運営を目指す上で最も重要視すべきは,市民との対話により生まれる理解と信頼関係にあると考えます。  昨今の政治全般に対する信頼の欠如は,まことに残念なことだと痛感しておりますが,新たな地方行政において地方分権システムが的確に機能するためにも,とりわけ信頼を獲得することが先決であると思っております。その信頼の源泉は,議員皆様とも,市民皆様とも,対等で正面から向き合った話し合いの中から生まれるものだと確信いたしております。議会市民の声を映す鏡であり,同時に行政運営の鏡であると認識していくことが大切です。  このような対話信頼に基づく市政運営が目指すものは,市政運営への市民参加市民との協働であります。市民生活に直接結びつく身近な行政は身近な市町村で行うということが地方分権考え方でありますが,多種多様な市民の要求に限られた財源の中でこたえていくためには,あれもこれもと行政に求めていた時代から,今は,あれかこれかの選択が必要で,そのための市民との協働こそが地方行政の成否のかぎを握っていると考えます。したがいまして,事業の選択に当たっては,市民の意向を十分に反映させることが課題でありまして,施策提案過程でいかに市民に参加していただくかが重要であると認識をいたしております。同時に,行政の手の届かない部分に対して,市民みずからが事業の一端を担い,施策の推進に参加していただくことで,市民の多様なニーズを満たしていくことが可能になってきます。  このようなことから,「対話のもとに信頼を得,市民と協働して,本市課題を克服するための施策を推進する」というのが,私の政治姿勢の基本であります。  この基本姿勢は,行政透明性先見性,わかりやすさと一体でなければなりません。そのためにも,広聴事業情報提供情報公開をより積極的に行いますとともに,政策や施策を評価するシステムを導入したり,市民の役割と行政の役割を明確にした上で,市民参加基本理念を定めることなどにより,市民行政に参加しやすくなる環境を整えてまいりたいと考えております。  また,さらなる職員の意識改革を求め,引き続き行政改革に取り組んでいく考えであります。  特に,1つには自己決定自己責任,2つには判断・行動両面のスピードアップ,3つにはコスト意識の3点から取り組む所存であります。  これらの地方分権への対応や行政改革に当たりましては,システムや手法において民間の知恵を取り入れながら行ってまいります。  さて,今から約50年前,夢と感動にあふれた漫画「鉄腕アトム」が多くの人に読まれました。その漫画の世界で鉄腕アトムが誕生したのは2003年4月7日,すなわち今年の4月7日であります。当時,アトムの世界に浸り込んだころに思い描いた21世紀は,とてつもなく科学が進歩した夢のような世界でした。現実に21世紀となった今,著しい科学の進歩と豊かな生活実現していますが,アトムのようなロボットが生まれるのはもう少し先のことになるようです。ただ,どんなに科学が進歩し,利便性快適性が向上しても,最も大切で基本的なことは人間同士の触れ合いにあると思います。その意味においても,まちづくりの原点は人と人との交わりの中にあると感じております。今後,私は,対話を軸にした政治姿勢をもとに施策展開してまいりますが,その先に求めますものは,大人も子供も,老いも若きも,女性も男性も,すべての市民が,人間らしく,豊かで,快適で,明るい生活を送れることにあります。  しかしながら,社会的には,差別問題を初め,ドメスティック・バイオレンスと言われる家庭内暴力などの問題や,核家族化による周囲からの助言不足に伴うと思われる生活上の悩みなど,基本的人権の面で多くの課題があります。本市では,すべての市民がお互いの尊厳のもとで生活できるよう,人権政策を推し進めていかなくてはならないと考えております。  特に,自立までの過程にある子供たちには,彼らの心と命を守るため,市民を初めとして,行政や学校など関係機関を挙げてのネットワークづくりを充実させなくてはならないと考えております。  また,言うまでもなく,人間社会の半分を支えている女性の力が発揮しやすいようにしなくてはなりません。具体的には,男女共同参画社会実現に向け,子育て支援相談窓口設置など,女性が社会進出しやすくなる環境づくりをしていきます。今後の地方分権社会実現に向け,地域の多様なニーズにこたえるアイデアを生み出すためにも,女性の力は必要であり,その力を活用することが大変重要であると考えます。  一方,地方分権における,自己決定自己責任の原則は,自主・自立した行政運営の中で初めて実現し,貫くことができます。  この前提のもとで,市民の多様なニーズに対応した施策展開を満たすためには,何よりも強固な財政基盤が不可欠であります。すなわち,財源が安定して継続することが必要であります。企業等の法人が元気であり,市民も安定した収入を得られること,言いかえますと,活性化した産業と十分な雇用の場が安定した財政基盤のもととなるものであり,活性化した産業のもとは,ダイナミックな動きを可能とする道路などの社会基盤整備にあると考えております。
     従来は,企業誘致が大きく叫ばれてきましたが,既存の市内企業がまず元気であり続けることが最も重要であり,あわせて誘致企業へのアフターケアにも関与していく必要があるのではないでしょうか。  昨今は,安価な人件費を求め,アジアの各地域へ向けて製造現場がシフトしており,労働集約型の産業は特にその傾向にあります。しかし,高度な技術に支えられた高付加価値産業は,これからの日本経済の根幹となります。加えて,流通などの合理化要素は,未完成の部分もあり,たゆまぬ改善と,勤勉で優秀な国民による創意工夫により,国内産業優位性は今後も持続されなくてはなりません。  こうした企業の声に耳を傾け,現実に目を向けた施策展開することで産業が活性化され,それが市民を元気にし,ひいてはいろいろな行政サービスを通じて本市自体が元気になるものと確信をいたしております。  そのため,本市が持つ産業の特性に応じた施策展開のシナリオを,民間のお知恵を拝借しながら練り上げていきたいと考えておりますし,生産者消費者意見交換の場の設置や,市内生産物の振興と,そのための情報提供を進めていく考えであります。  また,物の流れをよくするための産業道路整備など,生産活動に対する環境整備のほか,生産活動に従事する市民のための環境整備にも努めてまいりたいと考えております。  もう一つ,市民生活にとって根源的な施策があります。それは,市民の生命・財産の保全にあります。  2005年とも2007年とも言われております東南海地震は,本年4月18日に中央防災会議から発表された資料によりますと,発生時間帯の違いにより,三重県内では1,100人から3,700人の死者と予想されております。また,最近,新聞紙上で市内の凶悪犯罪のニュースがたびたび掲載され,大変気になるところであります。一方,交通事故にしましても,本市は全国で常にワースト上位に名を連ねております。  このような,昼夜を問わず生命の危険を感じる町の形態であるとするならば,市民の安全・安心の確保ができないだけでなく,市の繁栄や安定はあり得ないと考えております。したがいまして,防火対策防災対策災害復興対策防犯対策,消防・救急体制の強化など,急ぐべき課題であると強く認識しており,そのための施策を早急に展開してまいります。  また,地球温暖化の問題や内分泌攪乱化学物質及びダイオキシン類などの新しい化学物質の問題などに代表されるような,私どもの子供たちの未来に影響を与えかねない危険要素を排除しなくてはなりません。さらに,心に安らぎを与えてくれる本市のすばらしい自然を子孫に残していくことは大変重要なことだと考えております。これらへの対応として,本市の誇りであります鈴鹿しあわせ環境基本条例の理念を継承し,推進していきたいと考えております。  これからの我が国が置かれた状況,すなわち地方分権人口減少少子高齢社会といった背景の中で,地域が自主・自立を形成するためには,激しい都市間競争に打ち勝たねばならないと感じております。  では,この競争に打ち勝つための要因は一体何なのでしょうか。私は,地域の持つ個性であり,住んでよかった,住んでみたいと感じさせる魅力づくりだと考えております。特に,本市に住んでいる市民が生き生きと生活し,常に輝いて見せることができますならば,多くの人が本市に魅力を感じ,強い求心力を持って,本市は将来にわたって繁栄できると考えます。  その個性をどのように形づくっていくかですが,市民のすべてが輝くためには,ユニバーサルな,すなわちすべての人のための鈴鹿づくりが必要だと考えております。そのためにも,率先して公共施設ユニバーサル化を進めるべきであります。  また,本市は実に恵まれた市であります。これからの都市経営上の規模的な面に関しましては議論が分かれるところでありますが,自然のバランス産業構造バランス人口構造バランスなど,どれをとりましても他の地域にないよさを備えております。本市はさながら,すぐれた材料をもとに製品を生み出す工場に例えられます。地域の持っている,人,産業,自然の素材の持つよさをもとに,職と住の接近した豊かで魅力あふれる生活環境という製品を生み出す,まさに「鈴鹿夢工場」となり得るのであります。  そこで重要なことは,本市の持つよさを十分に生かすためのシステムづくりであると思います。  このシステムをつくるには,地方分権考え方と同じく,地域のよさや実情を熟知した地域住民地域づくりを任せることが必要ではないでしょうか。伝統や文化の継承のみならず,子供の育成から防災・救急やボランティア活動,その他の地域づくりなど,地域コミュニティー活動の促進により,あらゆる面での地域分権,すなわち小さな自治を進め,地域住民による特色ある地域づくり,ゆとりと特色ある学校づくりが行われるならば,市民が輝き,本市が潤い,やがては都市間競争に勝つことができると考えております。同時に,薫り高い文化や活気あふれるスポーツなど,高質な市民生活の創造を目指し,市民自己実現の手助けができますならば,本市は末永く市民が誇りを持てる町となることができるでしょう。  これからの4年という市長職の任期中におけます私の政治姿勢基本方針を申し上げました。地方行政の持つ課題は,その時々の社会の状況や経済の状況,市民価値観の変化,国政の方針などにより,波のように次々と絶えることなく生じてまいります。その課題を一つ一つ的確に解決していかなくてはなりません。そのためには,民間の知恵や活力を活用し,一つの考えとしてお示ししてきました「経営戦略会議」「地方分権戦略会議」「産業活性化戦略会議」を立ち上げ,これらの課題に対処する基本的な方向をまとめてまいりたいと考えております。  市政の安定した運営のためには,議員皆様を初め,市民皆様方の御理解と御協力が不可欠であります。そして,その御理解と御協力を得ますには,みずからが公約として掲げました基本的な政治姿勢と方針を貫くことが最も肝要なことであると信じております。市民の多くの皆様が大きな関心を寄せております市町村合併や新庁舎の建設につきましても,このことを原点として,最重点,最優先課題として取り組む所存であります。  私の座右の銘は,「信實一路」であります。私の政治信念の中に,行政の「まこと」「真理」があるものと信じ,ひたすら真っすぐに進ませていただきますことにより,私を支持していただきました市民のみならず,すべての市民皆様の負託にこたえてまいりたいと考えております。議員各位のお力添えを心よりお願い申し上げます。  それでは,まず議案第44号 平成15年度鈴鹿一般会計補正予算(第1号)について,御説明を申し上げます。  今回の補正予算は,当初予算が4月に市長選挙を控えての骨格予算として編成されておりましたので,私が市長として,改めて政策経費等を肉づけさせていただいたものでございます。  市長就任後,初の補正予算となります今回の予算の編成に当たりましては,非常に厳しい財政環境を十分に踏まえつつ,これまでの固定的な価値観行政運営から脱却し,常に戦略的で斬新な発想による施策展開が重要であるという考えのもとに,既に当初予算において方針決定されております各種施策との整合性や連携を十分に図りながら,市長選挙市民の皆さんにお約束をいたしました公約の実現を主眼に,順次,具体化する政策的経費及び新規事業予算配分し,あわせて当初予算に肉づけを行うとともに,国・県補助事業の内示等による事業費の変更についても,所要の補正を行いました。  このような方針に基づき編成いたしました平成15年度の補正予算規模は,補正予算額11億6,686万4,000円で,補正後の予算総額は509億4,086万4,000円となり,当初予算に比べますと2.3%の増になります。また,これを平成14年度当初予算と比較いたしますと1.6%の減となり,本年度当初予算よりも2.2ポイント減少率が縮まっております。  それでは,別冊の一般会計補正予算書の1ページをお開きいただきたいと存じます。  第1条で,歳入歳出予算にそれぞれ11億6,686万4,000円を追加いたしまして,総額を歳入歳出それぞれ509億4,086万4,000円にしようとするものでございます。  第2条では,地方債の補正をお願いするものでございます。  次に,8ページをごらんいただきたいと存じます。  第2表地方債補正は,臨時市道整備事業,河川改良事業及び公営住宅建設事業に係る地方債の変更でございます。  次に,14ページからの歳入について御説明を申し上げます。  まず,分担金及び負担金は,土地改良事業費分担金等の増額でございます。  16ページの国庫支出金は,緊急地方道路整備事業交付金,河川改良事業費補助金のほか,各費目に係る補助金で,対象経費の増加による補正でございます。  18ページからの県支出金は,産業政策構築事業費補助金,乳幼児医療費補助金のほか,各費目に係る補助金の増額と,21ページの委託金の変更による補正でごさいます。  22ページの繰入金は,財政調整基金繰入金10億3,400万円及び社会福祉事業振興基金繰入金81万円でございます。  24ページの諸収入は,自治体国際化協会助成金と緑化推進コミュニティ助成金でございます。  26ページの市債は,臨時市道整備事業,河川改良事業及び公営住宅建設事業に係る事業債の変更でございます。  次に,28ぺージからの歳出について,御説明を申し上げます。  まず,総務費でございますが,文書広報費はメールモニターシステムの機能追加による増額でございます。  財産管理費は,ハイブリッド自動車の購入費でございます。  企画費のうち,国際化推進費は,財団法人鈴鹿国際交流協会に対する補助金の追加でございます。また,政策課題調査研究費は,産業政策の推進を図るため,鈴鹿ものづくり政策のあり方検討会及び産業政策構築基礎調査に要する経費等を,ものづくり研究開発支援事業費補助は,中小企業の新技術の研究開発に対する支援と産・学・官の連携による研究開発の促進に要する経費でございます。  30ページの文化振興費は,市民会館の施設設備に要する経費でございます。  男女共同参画センター費は,ジェフリーフェスタ開催費と男女共同参画に関する市民意識実態調査費の追加計上でございます。  32ページの監査委員費は,監査委員3人体制の制度化に伴う委員報酬等の増額でございます。  次に,34ページからの民生費でございますが,社会福祉総務費は地域福祉計画策定費の追加,障害者福祉推進費は重度身体障害者福祉サービス費の助成対象者の拡大による増額,身体障害者福祉費は国立療養所鈴鹿病院への重症心身障害児(者)の通所に係る移送支援事業費の増額でございます。また,精神障害者福祉費は精神障害者福祉施設建設費に対する補助金の計上でございます。  38ページの児童措置費は,乳幼児医療費の助成対象年齢の引き上げによる増額でございます。  次に,40ページからの農林水産業費につきましては,土地改良費で大規模市単土地改良事業費及び水路・溜池等整備事業費等の増額と,42ページの水産業費では若松漁港水門補修工事費の追加でございます。  次に,44ページの商工費につきましては,伊勢鉄道玉垣駅駐輪場設置工事費に対する補助金と観光基本計画策定事業費の追加でございます。  次に,46ページからの土木費でございますが,道路橋りょう費は,道路新設改良費で伊勢若松駅前自転車駐車場整備事業を含む市道の新設改良事業費,舗装事業費及び地方特定道路整備事業費神戸一丁目70号線等の増額をお願いするものでございます。  50ページからの河川費は,水路新設改良事業費,52ページの河川改良事業費のほか,金沢川,北長太川の国庫補助事業費は国庫補助金の交付決定による増額でございます。  54ページの都市計画総務費は,緑の基本計画策定費と緑化推進コミュニティ助成事業費の追加でございます。  公園費は,公園施設整備費の増額でございます。  58ページの住宅費は,公営住宅磯山団地建替事業に係る設計業務委託料の追加でございます。  次に,60ページからの消防費につきましては,消防緊急指令システムの更新に際してのシステムの設計業務委託料と同司令室の建設設計委託料の追加等でございます。  次に,62ページからの教育費につきましては,教育総務費は,不登校児童生徒支援事業として適応指導教室(けやき教室)分室の設置費のほか,説明欄に記載の事業について増額をお願いするものでございます。  64ページの小学校費,66ページの中学校費は,校舎の増・改築に伴う基本設計策定費及び設計業務委託料等のほか,屋内運動場の耐震診断及び設計業務委託料などの追加でございます。  68ページの社会教育費は,伊勢国府跡保存管理計画策定費の追加内示による増額でございます。  70ページの保健体育費は,市立体育館テニスコート改修工事費,石垣池公園野球場電光掲示板スコアボード設置工事費等でございます。  72ぺージ,73ぺージは補正予算給与費明細書,74ぺージ,75ぺージは地方債のそれぞれの調書でございます。  以上で,一般会計補正予算についての説明を終わらせていただきます。  続きまして,77ページからの議案第45号 平成15年度鈴鹿下水道事業特別会計補正予算(第1号)でございます。  第1条では,歳入歳出予算にそれぞれ2億7,950万円を追加し,総額を歳入歳出それぞれ53億3,100万2,000円にしようとするものでございます。  第2条は,地方債の補正でございます。  82ページをごらんいただきたいと存じます。  第2表地方債補正は,事業費の増加に伴います地方債の変更でございます。  次に,88ページからの歳入でございます。  国庫補助金,90ページの受託事業収入,92ページの市債は,今回の補正でお願いいたしております事業費の変更に伴いまして所要の見込み額を計上いたしました。  次に,94ページからの歳出でございます。  業務費は,人件費事業費支弁への振りかえでございます。  96ページの建設改良費は,関連公共下水道整備事業費の増額でございます。  98ページ,99ページは,地方債に関する調書でございます。  以上で,下水道事業特別会計補正予算についての説明を終わらせていただきます。  続きまして,議案集をごらんいただきたいと存じます。  1ページの議案第46号 鈴鹿監査委員条例の一部改正について御説明を申し上げます。  監査体制の充実強化などを図ることにより,本市の行財政運営のより一層の公正かつ効率化と,透明性を確保するため,監査委員の定数を2人から3人に改めようとするものでございます。現行の監査委員2人に加えまして,新たに,識見を有する者のうちから選任される非常勤の監査委員1人を増員するものでございます。  また,定数の改正に伴いまして,監査委員の報酬につきましても,区分を改め,代表監査委員の報酬を月額22万円,代表監査委員を除いた識見を有する者のうちから選任する監査委員の報酬を月額17万円にしようとするものでございます。  次に,議案集3ページの議案第47号 鈴鹿税条例の一部改正について御説明を申し上げます。  平成15年度の地方税制改正の根拠法でございます地方税法等の一部を改正する法律が去る3月31日に公布されましたので,これに伴いまして税条例改正しようとするものでございます。  本年度の市税の賦課事務を進める上で必要な改正事項につきましては,既に専決処分させていただき,さきの5月臨時会におきまして御承認いただいておりますので,今回は,それ以外の改正お願いするものでございます。  今回の改正につきましては,個人市民税,固定資産税,軽自動車税,市たばこ税,特別土地保有税,国民健康保険税,都市計画税に関するものでございます。それぞれ,税目ごとに順次御説明をさせていただきたいと存じます。  まず,個人市民税についてでございますが,改正内容の主なものは10点ございます。  1点目は,配当課税及び株式等譲渡益課税の見直しによる道府県民税配当割及び道府県民税株式等譲渡所得割の創設に伴い,所得割の課税標準に特定配当等及び特定株式等譲渡所得金額に係る規定を追加しようとするものでございます。  2点目は,配当割額及び株式等譲渡所得割額の控除を創設しようとするものでございます。  3点目は,配当割額及び株式等譲渡所得割額の控除の特例の創設でございまして,平成17年度分から平成20年度分までについては,当該特定配当等に係る配当割額及び当該特定株式等譲渡所得金額に係る特定株式等譲渡所得割額の100分の68を3分の2にすることとする特例を設けようとするものでございます。  4点目は,所得税において源泉分離課税を選択した配当所得に係る課税の特例を廃止しようとするものでございます。  5点目は,上場株式等に係る譲渡所得に関する特例措置の見直しでございまして,平成15年1月1日以後5年間に上場株式等の譲渡をした場合における上場株式等に係る譲渡所得等の金額につきましては,2%の税率で課税することとする特例を創設し,長期所有上場株式等の譲渡所得等に係る暫定税率2%の特例を廃止するものでございます。  6点目は,長期所有上場株式等に係る少額譲渡益非課税制度の廃止でございまして,優遇措置の簡素化の観点から,上限100万円を控除することとする特例を廃止するものでございます。  7点目は,上場株式等取引報告書の提出義務及び申告不要の特例を廃止するものでございます。  8点目は,特定中小会社の株式の譲渡益に対する課税の特例の適用要件の緩和でございまして,中小企業の活力を維持発展させるため,特定中小会社支援の一環として特例の適用要件を緩和することとし,譲渡期間を上場等の日以後3年以内に延長するものでございます。  9点目は,商品先物取引に係る雑所得等に係る個人の市民税の課税の特例の拡充でございまして,個人投資家の一層の市場参加を促す等の観点から,特例の対象に有価証券先物取引等に係る雑所得等を加え,適用期限を廃止し,その税率を3.4%に引き下げるものでございます。  10点目は,先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除の特例の創設でございまして,個人投資家の先物取引に係るリスク負担の緩和等に配慮するため,平成15年1月1日以後において,個人が先物取引の差金等決済をしたことにより損失が発生した場合には,その損失分をその年の翌々年以後,3年間,繰り越して控除することができることとする特例を設けるものでございます。  次に,固定資産税について御説明を申し上げます。  特殊法人等整理合理化計画に基づき,特殊法人が独立行政法人に移行することに伴い,緑資源公団が独立行政法人緑資源機構に名称が改められたことに伴う関係条文の整備を行うものでございます。  次に,軽自動車税について御説明を申し上げます。  軽自動車税の賦課徴収に関し必要な事項を記載する申告書について,法令による統一の様式が定められたことに伴い,規定整備等を行うものでございます。  次に,市たばこ税について御説明を申し上げます。  たばこにつきましては,本年7月1日から,1本につき1円値上げすることとなりました。これに伴い,市たばこ税につきましては,たばこ税の税率を1,000本当たり2,434円を2,743円に引き上げるものでございます。  また,平成11年5月1日から,市民税の恒久的な減税の実施に伴い,地方財政の円滑な運営に配慮するとの観点から,当分の間の措置として,国たばこ税の一部が市に税源移譲されており,現在,特例として規定しておりますたばこ税の税率を,本年7月1日から1,000本当たり2,668円を2,977円に,旧3級品の紙巻きたばこにつきましては,1,266円を1,412円に,それぞれ引き上げるものでございます。  次に,特別土地保有税について御説明を申し上げます。  先ほどの固定資産税と同じく,緑資源公団が独立行政法人緑資源機構に名称が改められたことに伴う関係条文の整備を行うものでございます。  次に,国民健康保険税について御説明を申し上げます。  個人市民税同様,保険税に関する申告の規定における上場株式等取引報告書の提出義務等の廃止に伴う条文の整備,先物取引に係る雑所得等に係る保険税の課税の特例の拡充,先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除に係る保険税の課税の特例の創設でございます。  最後に,都市計画税について御説明を申し上げます。
     非課税等特別措置の整理合理化に伴い,現時点では該当事例はございませんが,地方税法との整合を図るため,社会保険診療報酬基金が所有し,かつ,使用する事務所及び倉庫について,課税標準の特例措置を講じるものでございます。  その他,地方税法の改正などに伴う条文の整備等,所要の改正につきましても,あわせて行っております。  以上が,税条例改正の要旨でございます。  続きまして,17ページ,議案第48号 鈴鹿手数料条例の一部改正について御説明申し上げます。  租税特別措置法の改正に伴いまして,市の手数料条例に関連いたします優良宅地造成認定申請手数料及び優良住宅新築認定申請手数料の該当条項に,いわゆる条項ずれが生じることになりましたので,所要の改正を行おうとするものでございます。  続きまして,19ページ,議案第49号 鈴鹿福祉医療費の助成に関する条例の一部改正について御説明申し上げます。  三重県の福祉医療費補助金交付要領の改正に伴い,所要の規定整備を行おうとするもので,改正内容といたしましては,乳幼児医療費助成制度の対象年齢を3歳未満から4歳未満に引き上げること,及び68歳,69歳が対象年齢の,いわゆる老人医療費助成制度の廃止でございます。  続きまして,21ページ,議案第50号 鈴鹿非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部改正について御説明申し上げます。  消防団員等公務災害補償等責任共済等に関する法律施行令の一部改正に伴いまして,非常勤消防団員退職報償金の支給額を引き上げ,非常勤消防団員の処遇改善を図ろうとするものでございます。  以上で,議案第44号から議案第50号までの説明を終わらせていただきます。何とぞよろしく御審議を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長豊田正孝君)  説明は終わりました。          ───────────────────── ○議長豊田正孝君)  以上で,本日の日程は終了いたしました。  あす6日から10日までは休会といたします。来る11日は,本会議を開き,代表質問を行います。  本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでございました。            午 前 10 時 54 分 散 会...